PBA最大の成功「チームリーグ」と「感染者0」の大会運営

◆最大の成功は「チームリーグ」 

20-21シーズンPBA最大の成功を挙げるなら、断然チームリーグだ。6つのチーム(TS‧JDX、ウェルベン、SK、クラウンヘテ、新韓、ブルーワン)で構成され、チームリーグは6ラウンドのレギュラーリーグが行われた。各チームが1ラウンドごとに5試合ずつ計30試合を消化し、上位4チームがプレイオフ、チャンピオンシップを経て優勝チームが決定した。

レギュラーリーグはウェルベンフェニックスが優勝し、チャンピオンシップではTS‧JDXの優勝で最初のシーズンを終えた。

チームリーグは多くの面でビリヤードの新しい地平を開いた。何よりも7つの企業(チーム数は6)がチームを作りリーグに参加した。これは、長い間世界の3クッションをリードしてきたヨーロッパはもちろん、世界中のどの国でもなかったことだ。

また、15点(女子は11点)6セットで行われた試合は、やや退屈という予想とは異なり、終始注目された。男子ダブルス-女子シングルス-男子シングルス-混合ダブルス-男子シングルス-男子シングルスで構成された対戦は、勝敗が予測しにくく、ビリヤードファンに新たな魅力を提示した。

チームリーグは、特に個人種目であるビリヤードがチームワークを重視する団体種目として成長できることを示した。試合中にタイムとベンチタイムを使って5〜7人のチーム・メンバーが攻撃を相談する姿も、今までのビリヤードゲームでは見られなかった場面だ。

特に選手がプロサッカーやプロ野球のように、チームという帰属意識を持って安定的に選手の活動ができるという側面からもビリヤードが一段階アップグレードされた、することができる。

チームリーグでリーダーシップを発揮し、厚いファン層を確保したオム・サンピル(ブルーワンエンジェルス)は、

「チームリーグがとても新鮮で面白かった。選手がこれほど緊張するのか、と思うほど緊張していた。率直に言って、個人戦よりも難しく感じられた。おそらく、このような点がビリヤードファンには、よりエキサイティングな要素として作用したようだ」と感想を述べた。

SBSスポーツのイ・チャンヒ解説委員は、

「種目の特性上、ビリヤード選手たちは個人的に練習して試合をするのがほとんどであったため、チームワーク、コミュニケーション、結束力が不足している側面があった。チームリーグを通じて互いに相談し教えあうことで、選手たちの競技力と試合運びに多くの助けとなったようだ」と評価した。

チームリーグは次シーズンも期待を集めている。既存の6チームの他にNHグリーンフォース(ジョ・ジェホ、キム・ミナ、 チョン・エリン、オ・テジュン、キム・ヒョヌプ、グエン・フォンリン)が合流して、7チーム体制で運営される。PBAの公言どおり8番目のチームが発足するかを注目したい。

◆20-21シーズンPBAツアーなど13の大会開催… 感染者0人の大会運営能力

昨年発生したCOVID-19の影響で、国内外すべてのスポーツに赤信号が灯った。2020東京オリンピックも翌年に延期された。

ビリヤードも同様である。UMB(世界キャロム連盟)は3クッションワールドカップをトルコのアンタルヤ大会のみ開催し、残りの5大会はキャンセルした。韓国ビリヤード連盟もコソン大会を最後に全国大会を中止した。

これに比べてPBAは、昨年7月のSKレンタカーチャンピオンシップをはじめ、20-21シーズンに正規ツアー5回、キングオブキング戦1回、ドリームツアー4回、チャレンジツアー3回、計13大会を成功させた。この期間は完全な防疫で一人の COVID-19感染者も発生しなかった。

特にPBAツアーは、入国時に2週間の隔離期間を経なければならないにもかかわらず、11カ国25人の外国人選手が参加した。その中の一人がキングオブキング戦優勝者であるダビド・サパタ(スペイン・ブルーワンエンジェルス)である。

このようなPBA大会運営の成功には、徹底した防疫と選手たちの積極的な協力があってこそ可能だった。

PBAは通常のツアーとチームリーグに参加する選手はもちろん、大会‧放送関係者に大会前にCOVID-19検査結果を提出させた。競技場では体温の測定、問診票の作成、QRコードはもちろん、マスクを必ず着用するようにした。また、大会期間には防疫企業を動員、毎日二回防疫を実施した。

PBA事務局長は「選手をはじめとする全関係者はコロナ19の検査を受けるようにして防疫を実施した。すべてが手順どおりに行え、感染者なしで無事に大会を終えることができた」と評価した。

元記事 MKビリヤードニュースより翻訳(一部意訳)

https://mkbn.mk.co.kr/news/view.php?sc=62000002&year=2021&no=304249
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