PBA「賞金の独占」のダークサイド

2シーズンを終え成功を謳うPBAだが、賞金の配分については少なからぬ批判が起きている。過度の賞金独占である。

以下、MKビリヤードニュースの抜粋翻訳(一部意訳)

◆PBA選手44.5%が賞金「200万ウォン以下」LPBA選手は60%が「賞金ゼロ」

賞金総額4億ウォン、2億5000万ウォン… 。

PBAは賞金規模で世界最高峰の3クッション大会と言える。優勝賞金3億ウォン(キングオブキング戦)を掲げ興行も成功した。地上波TV中継はもちろん、YouTubeやネイバーなどのオンライン上でも同時視聴者数が2万人を超えた。

わずか2シーズンで収めた成績だ。短い期間でPBAが人気スポーツ化していることを示している。

しかし、これらの興行成功の裏には「賞金の集中」という陰の面がある。

MKビリヤードニュースが取材したPBA-LPBA選手達は、「賞金の独占」は問題だと指摘した。

賞金問題とは、特殊な賞金配分による一部の勝者を除いた「途方もなく少ない賞金」である。

3月初めのキングオブキング戦(ワールドチャンピオンシップ)に出場した選手は、「私もファイナルに出場したが、賞金総額4億ウォンのうち優勝者が3億ウォンを独占するのは酷すぎる。選手たちはお互いに言葉には出さないが、同じ考えということを知っている」と雰囲気を伝えた。

PBAは、2019年の立ち上げ時からツアー賞金(2億5000万ウォン)の40%である1億ウォンを優勝者に与えた。勝者はいちやく「億の選手」となった。LPBAは賞金総額(4000万ウォン)の内50%である2000万ウォンが優勝者の配分だ。

このような「 賞金の独占 」は、特にキングオブキング戦で深刻になる。

PBAは、賞金総額4億ウォンの75%である3億ウォン、LPBAは総額1億5000万ウォンの66.6%である1億ウォンが優勝者の配分だ。男子準優勝賞金は3000万ウォンで優勝賞金の10分の1に過ぎず、金額的には2億7000万ウォン(約2700万円)もの差がある。優勝以外は準優勝でさえ全く存在感がない。

PBAは「億の賞金」という象徴性と興行のために賞金の集中が避けられないという立場だ。ニッチなビリヤード市場と新興スポーツの限界を考慮すると、ある程度は理解されている部分だ。

しかし、このような「賞金の独占 」の裏側には、当然のことながら賞金0ウォンの「絶対的貧困層」がいる。

※絶対的貧困層=韓国の格差問題を報じる際に用いられる表現のようです

5回のツアーが行われた今季(20-21)に1回以上参加した選手は、PBA 159人、LPBA 106人である。(ワイルドカードを含む)

このうちPBA選手の半数に近い71人(44.5%)のシーズン賞金総額は200万ウォン(約20万円)以下だ。(200万ウォン16人、150万ウォン9人、100万ウォン17人など)
「賞金ゼロ」選手は29人で、全体の18%にもなる。

LPBAはより深刻である。

昨年の出場選手中75.4%の80人が100万ウォン(約10万円)以下の賞金であり、このうち63人(全体の60%)は、賞金を獲得できなかった。

キングオブキング戦は、1シーズンを締めくくる最高の舞台であるだけに少数精鋭とした。今季の場合は、5回のレギュラーツアーで優秀な成績をあげた32人(PBA)と16人(LPBA)が出場資格を得た。

しかし「史上最高」と評されるキングオブキング戦出場の賞金最低額はどのくらいだろうか。

PBAがベスト32で650万ウォン(約65万円)、LPBAがベスト16で250万ウォン(約25万円)である。「トップ選手が参加する最高の舞台」という言葉が虚しくなるほどだ。

◆取材に応じた選手は賞金独占問題を指摘

MKビリヤードニュースはこの賞金問題に関して、男女PBA選手10人の意見を聞いた。取材に応じた選手たちは、まだPBAが2シーズンだけの初期段階であることを考慮しても「賞金独占」は問題だと指摘した。

何人かの選手たちは、すでにビリヤード選手協議会と選手会に賞金問題に関する意見を伝えたという。

1部ツアーの選手Aは「1部ツアー選手が128人なのに賞金の40%を優勝者が獲得し、出場選手が32人のキングオブキング戦は賞金の75%を優勝者が独占する。世界のどこに、このようなスポーツがあるのか。これはプロスポーツというよりはロトや宝くじと同じだ」と批判した。

1部ツアー選手Bは「シーズン通算で賞金が200万ウォン(約20万円)もならなかった。初期の興行のために賞金の集中が避けられないといっても、正直、割り切れるものではない」と打ち明けた。また彼は「大会ごとに、少なくとも基本賞金が設定されて、選手が経費負担なしに出場することができたらと良いのに」と付け加えた。

このような雰囲気は、1部ツアーに向けて激しく競争するドリームツアーの選手たちも同じだ。

ドリームツアー選手Cは「PBAが発足した時は、<職業としてのビリヤード選手>がモットーだったが、勝者を除いて全くそうなってはいない。いつ頃それが可能となるさえ分からない」と声を高めた。

ドリームツアー選手Dは「ドリームツアーやチャレンジツアーの選手たちは1部ツアーへの進出が目標だ。ところが、1部ツアー選手の賞金額を見ると、モチベーションが下がる」と述べた。

もちろんプロビリヤード選手たちも、今シーズンのPBAの難しい事情をある程度は理解する。それでも、すぐに始まる第3シーズン(21-22)から少しずつ改善ことを期待している。

1部ツアー上位選手Eは「PBAが厳しいビリヤード環境で無から有を創造し、興行を成功させた。韓国ビリヤードの新しい歴史を刻んだことは評価に値する。ただし現在の賞金制度は明らかに問題があるだけに、少しづつ改善していきたい」と語った。

地方在住のLPBA選手Fは「LPBAは大会初日のPQラウンドとラウンド64、二日目のラウンド32を通過して、ラウンド16に上がってようやく賞金75万ウォン(約75,000円)を受けとる。しかし、宿泊費や食費などの経費を考慮すると、実質的にマイナス」と吐露した。

別のLPBAプレーヤーGは「PBA発足時から賞金問題を知っていたし、すぐに解決するとは期待していない。ただ、第3シーズンを迎えるだけに、選手たちに3年目、5年目の計画などの青写真を提示してほしい」と強調した。

ビリヤード選手協議会会長は「賞金配分と関連した問題を認識しており、PBA側に絶えず選手たちの意見を伝えている。改善に関しての話は上がっているが、スポンサー誘致問題など現実的な問題もある。今後の状況が良くなることを期待する」と述べた。

◆PBA「スポンサー誘致と興行のための選択… プロスポーツで賞金の分配は意味があるか?」

3月初めに「キングオブキング戦」を終えたPBAは第3シーズンを準備している。6〜7月中に第3シーズン開幕戦を行い、COVID-19の影響で流動的ではあるが、今シーズンは多くのレギュラーツアーやチームリーグを開催する予定である。

しかし、賞金制度の改善については「まだ議論されている部分がない」と線を引いた。

PBA事務局長は「プロビリヤードツアーという全く新しいシステムを作っていく過程にある。スタート当時や今季開幕前にも賞金配分の「集中か分配か」について複数の議論があった」と語った。

また、「定められた予算の中で<プロスポーツ>としての波及力、興行、スポンサー誘致などを考慮して賞金配分を決定した。優勝賞金3億ウォン、1億ウォンという金額は象徴性がある。これは選手たちにも事前に告知した内容である。プロスポーツは競争の世界だ。賞金分配方式がプロとして意味があるのかと思う」と述べた。

「今回のシーズンはCOVID-19の影響で、大会数が当初の計画よりも減少し、運営にも困難が多かった。次のシーズンには8つ以上のレギュラーツアーの開催、プロビリヤードチームの追加創立など、PBAの発展に向けて努力している」と付け加えた。

これに対してある関係者は、「PBAとLPBA選手600人余りは、ビリヤード連盟に戻る道もあるが、PBAで勝負を続けるべき。また、プロである以上は成績で評価されるのは当然だ。PBAが問題を解決して行くと私は信じる」と語った。

元記事 MKビリヤードニュース

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