元記事 NAVER SPORTS 2019.12.18
「職業としてのプロビリヤード」という旗印の下、プロビリヤード協会(PBA)が主催する世界初のグローバルツアーであるPBA-LPBAツアーは今年5月の発足から6ヶ月が過ぎた。
第1回から第5回までを終えたPBA-LPBAツアーは早くも6戦に突入した。12月16日から開催している「SKレンタカーPBA-LPBAチャンピオンシップ」が進行している中、プロビリヤードの人気は上昇曲線を描いている。
選手登録問題などで対立が生じたりしたが、韓国ビリヤード界の念願だったプロ化とツアーが始まると、興行的にも加速度がついた。国内6番目のプロスポーツ組織(*)として発足したPBAは、5回の大会を行う間に少しずつ安定の基盤を築いている。
グローバルプロゴルフツアーである米国プロゴルフ(PGA)と米国女子プロゴルフ(LPGA)ツアーをモデルに作られたPBAは、発足の最初のシーズンである2019〜2020シーズンに8つの第1部ツアーと10個の2部ツアー、8つのLPBAツアーを進行する。
PBA 1部ツアーは全7戦(各賞金総額2億5000万ウォン、優勝賞金1億ウォン)と賞金総額上位32名が出場できるファイナル大会(賞金総額4億ウォン、優勝賞金3億ウォン)で構成されている。PBA 2部ツアーは全10戦(各賞金総額4000万ウォン、優勝賞金1000万ウォン)が開催される。
PBA1部ツアーは、現在120人の登録選手と8人のワイルドカード、合計128人のプロビリヤード選手が活躍しており、2部ツアーでは243人が参加している。
女子のLPBAツアーは全7戦(各賞金総額3000万ウォン、優勝賞金1500万ウォン)と賞金増額上位16名が出場するファイナル大会(賞金総額4000万ウォン・優勝賞金2000万ウォン)で構成されている。
LPBA選手の数はPBA選手数に比べて半分近く少ない。4次大会まで登録選手60人、ワイルドカード4人の合計64人が参加。第5戦からはワイルドカードを12人まで拡大して68人が出場した。
まだ選手層や試合面で女子プロビリヤードの規模が男子プロビリヤードに比べて小さいが、ゴルフLPGAが世界的な人気を博するように、女子プロビリヤードの発展の可能性も無限だという評価だ。
キム・ヨンジンPBA事務総長は、「発足以来、女子選手たちの技量が高まり、選手個人へのスポンサーについての問い合わせも増えてきていることからLPBAの人気がさらに高まると予想する」と説明した。
今後、ツアーが安定的に維持され継続的な開催が可能であれば、PBAの成功の可能性はさらに高くなる。
LPBA所属のセオ・ハンソル(獲得賞金680万ウォン)は「以前はビリヤードを続けるためにアルバイトをして収入を得なければならなかった。しかし、今後はビリヤードだけで生計を立てることができる環境になる」と歓迎している。
全国2万軒のビリヤード場と1200万のアマチュアという基盤の上に建てられたPBAプロビリヤードの第一歩はひとまず成功している。
(*)筆者の調べでは韓国ではプロスポーツ組織として、サッカー、野球、ゴルフ、バスケットボール、バレーボール、ボクシング、アイスホッケーなどがあるので「6番目」の基準は不明。