ビリヤード連盟(KBF)とプロビリヤード協会(PBA)との「共生条約案」がビリヤード連盟代議員総会で否決された。これにより、去る2月26日に始まった「KBF-PBA共生交渉」が約二ヶ月半で事実上失敗した。ビリヤード連盟ナムサムヒョン会長は結果に責任を負って辞意を表明した。
◆「KBF-PBA共生条約案」に反対14 -賛成2で否決
19日午後、ソウル松坡区オリンピックパークテルで行われた韓国ビリヤード連盟(KBF)臨時議員総会で「KBF-PBA共生条約案」について賛否投票を行い反対14、賛成2で否決した。
この日の総会では、ビリヤード連盟在籍議員18人のうち17人が参加した。総会は約2時間20分ほど行われ、PBA共生条約案について議員の間で激論が起きた。
PBAと共生条約案を承認する議員は「理事会と執行部の権限を代表総会で表決することが先例として残ると、今後設立されるどのような執行部も負担を感じるだろう」と主張した。
一方、共生条約案に反対する立場では執行部の「意思疎通の不在」を指摘した。議員は、「PBAとの共存条約に代表と選手たちとの間で十分な議論を経て協議したのであれば、ここまで問題にはならなかっただろう」と述べた。
無記名で行われた採決の結果を受けてビリヤード連盟ナム・サムヒョン会長は「リーダーシップが不足しており、連盟を運営していくことが困難となった。私が責任を取って辞任する」と辞意を表明した。
一部の議員が「残りの任期まで責任を全うすべきだ」と 辞任を引き止めたが、ナム会長は席を離れた。
ビリヤード連盟は先月28日の理事会で「競技の登録規定の改正」と「選手の交流」が込められた「PBAとの共生条約案」を議決した。ただし、一部の議員と選手が事前の説明と議論をせずにPBAと共生協約を結んだ点などで強く反発してきた。これについてナム・サムヒョン会長は7日、議員側の要求に応じて臨時議員総会を開き、「PBAとの共生条約案」について採決に委ねることに決めた。
◆共生交渉の事実上霧散… 今後の交渉の可能性は?
「共生条約案」がビリヤード連盟議員総会で否決されることによってKBFとPBAの共生交渉も事実上白紙化したのと同じになった。特に理事会の議決を経た共生条約案が否決されたことでナム・サムヒョン会長がこれに対する責任を負って辞意を表明し、PBAとの交渉が困難となった。
もちろん方法がないわけではない。
ビリヤード連盟の上位機関である大韓体育会の規定によると、代表総会で否決された議案は、6ヶ月以内には再び審議することができない。ただし、在籍議員の3分の2以上が同意した場合は可能である。
しかし、ビリヤード連盟がまとまったとしても追加の交渉は容易ではない。何よりも2020-21シーズン開幕を目前にしたPBAが共生交渉に乗り出す余裕がないからだ。
PBAは、7月の開幕戦を控えてトライアウト(5月末)キュースクール(6月初め)などを計画している。したがって、自己大会日程組んで準備するにもギリギリの状況である。
一方、ビリヤード連盟はナム・サムヒョン会長が辞任した場合、バク・テホ副会長の権限代行体制で運営されるものと思われる。
バク・テホ副会長は「早期に理事会を開き、総会決定事項を報告し対策を用意する」と述べた。
元記事 MKビリヤードニュース
https://mkbn.mk.co.kr/news/view.php?sc=62000002&year=2020&no=513166