元記事 MKビリヤードニュース
ポケットビリヤード世界選手権を三回優勝しているキム・ガヨン(36・新韓金融投資)が、LPBA第6戦で優勝、3クッションも征服し「女帝」に返り咲いた。
「SKレンタカーLPBAチャンピオンシップ」決勝でキム・ガヨンはリュ・ジウォンを相手にセットスコア3:1で勝利しLPBA初優勝を遂げた。
キム・ガヨンは LPBA 第一戦に初めて挑戦してから、6度目の挑戦で初優勝。加えて第一戦の自己最高の成績(3位)も更新した。一方、「国際大会の審判」出身のリュ・ジウォン は惜しくも苦杯を飲んだ。
◆ビリヤード世界選手権を3回優勝した「生きているレジェンド」
キム・ガヨンは14才の時ビリヤード選手になった後約20年もの間、韓国女性ビリヤードの看板スターとして活躍してきた。ビリヤード世界選手権だけ三回優勝、他にUSオープン(3回)、アムウェイカップ国際オープン(3回)などメジャー大会の優勝回数だけ20回を超える。2015年には中国オープン優勝し、女性ビリヤード選手としては初の「グランドスラム」(4大国際メジャー大会を優勝)を達成した。2006年、2010年にはアジア大会銀メダルを獲得し、ビリヤード選手としては珍しく年金給付まで受けている。
そんなキム・ガヨンが6月のLPBA第一戦にワイルドカードでの参加、3クッションに挑戦状を叩きつけた。キム・ ガヨン は「ポケットビリヤードでの目標をほぼ遂げて、新たな挑戦のためにLPBAへの出場を決心した」と述べた。キム・ ガヨン はその大会で素晴らしいパフォーマンスを見せ3位となった。
しかし、キム・ ガヨンはこのPBATourへの参加を理由に韓国ビリヤード連盟から「選手登録抹消」懲戒処分を受けた。これらのニュースが伝えられると「キム・ガヨンを守ってほしい」という国民の請願まで登場した。
LPBAに挑戦し3クッションに集中したキム・ガヨンは、過去5回ツアー全体で平均アベレージ0.881を記録、イ・ミレ(0.899)に次いで全選手中2位を記録した。サバイバルゲームの平均アベレージもイ・ミレ(0.871)に次いで0.864で2位、セットプレイアベレージは1.015で1位となった。
「LPBA女帝」となったキム・ガヨンは今回の大会で優れたパフォーマンスを披露した。Round68~16のサバイバルでは全てトップ通過し、Round8以降のセットマッチ平均アベレージはなんと1.467であった。