新型コロナウイルス渦中に開催されたPBAは、TVやYouTube・ネイバーなどのオンライン中継を介して興行的に成功を収めた。
今季ビリヤードファンを魅了したのはPBAチームリーグだ。6つのチーム(TS‧JDX、ウェルベン、SK、クラウンヘテ、新韓、ブルーワン)でスタートしたチームリーグは、今まで見られなかった新しい方法でビリヤード界に新しい風を起こした。
また、PBAは新型コロナウイルスの感染者を出さずに大会を終え優れた大会運営能力を見せた。 一方で賞金については批判が出ている。
今月6日に開催されたSKレンタカーワールドチャンピオンシップはダビド・サパタ(ブルーワンエンジェルス)とカン・ドンゴン(SKウィナーズ)の決勝となった。3クッション史上最大の優勝賞金3億ウォン(約2,900万円)がかかった試合であるだけにビリヤードファンたちの耳目が集中した。この試合でPBA最大同時接続者の記録が立てられた。なんと2万3000人がYouTubeでリアルタイムでこの試合を見守ったのである。
これは2019-20シーズン最大同時視聴者の記録であったキム・ビョンホ(TS‧JDX) VS ダビド・マルティネス(クラウンヘテラオン)の第7戦決勝で記録した1万1000人の2倍以上増加した数字だ。
また、PBA試合のリプレイ数( Youtube )も2019-20シーズンが300万ビューだったのに対し、2020-21シーズンには1000万ビューと3倍以上に増えた。
地上波TV中継も安定した。各大会ごと地上波を通じてビリヤードファンを獲得した。
これらの数字は、PBAがわずか2シーズンで興行に成功し、人気スポーツとして定着できる基盤を築いたことを示している。
PBA事務局長は「第二シーズンから人々がPBAを認知し始めた。YoutubeやFacebookのようなSNSを通じた継続的なビリヤードのコンテンツの生産と配信が成功の役に立った」と説明した。
ビリヤードコミュニティである大韓民国ビリヤード社長会の代表は「当コミュニティーでも以前よりPBAへの関心が高まり、多くのビリヤード場でPBA試合を流している」と語った。「新型コロナウイルスによりUMB(世界キャロム連盟)とKBF(韓国ビリヤード連盟)が正常に大会運営をしていない状況で、PBAが注目されたことも成功の要因だ」と付け加えた。
2019年に立ち上げと同時に優勝賞金1億ウォン時代を開いたPBAは、今季の別のマイルストーンを打ち立てた。3クッション史上最大の優勝賞金3億ウォンと女性賞金1億ウォン時代である。
今月初めに開催されたキングオブキング戦は男子(PBA)は優勝賞金は3億ウォン前回と同じだったが、女子(LPBA)は、当初の3000万ウォンから1億ウォンに大きく引き上げた。
特にPBA優勝賞金3億ウォンは、それまでの3クッション単一の大会の史上最高優勝賞金だった「マッククリー3クッションチャンピオン・オブ・チャンピオンズ(2018年)」の15万ドル(約1600万円)の2倍に近い水準だ。女性優勝賞金1億ウォンも、かつてなかった金額である。
一気に「3億ウォンの男」になったサパタはMKビリヤードニュースに「3クッション大会史上最大の賞金を受けて嬉しい」と答え、「賞金で生活ができ、ビリヤード選手活動に必要な投資もできる」と述べた。
SBSスポーツのイ・チャンヒ解説委員は、「選手たちの年俸、契約金と同様に賞金規模は種目の産業規模を評価することができる重要な指標である。賞金が大きくなると大会の価値も上がってビリヤード市場がそれだけ成長するということを意味する。そのような面で、今回のキングオブキング戦の賞金はビリヤード界に意味するところが大きい」と述べた。
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MKビリヤードニュースより抜粋翻訳
https://mkbn.mk.co.kr/news/view.php?sc=62000002&year=2021&no=294457